モキュメンタリー

黒澤司(YAOYOROS、世界ヒッチハイク部、武蔵野航空警備隊)

2018年9月10日(月)曇りのち雨

転職、引っ越し、色々あった。

逃げるように、そして追うように。

人生の岐路という言葉が本当にあるのなら、まさに今である。

結婚でもなく、出産でもなく、たった1人、俺だけの岐路は少しぐらついた丘の上にあったが、迷いはない。

労働中、静かに雨は降りだした。コンクリートがみるみる黒く染まり、その上を車が滑っていく。

帰り道、横殴りの雨でずぶ濡れになった。 ひらきなおって濡れを楽しんで、一人はしゃいで帰っていると、 曲がり角から20代前半といった風貌の女性が ひょいと出てきて、変なものを見てしまった! と いうような顔をして 走り去っていった。

アパートに帰り、頭を体を拭き、何通かのメールを返信。

雨が屋根を打つ音を聞きながら、新しい歌をぼんやり考える。

今年は海にも山にもいかず 肌は白いまま。