モキュメンタリー

黒澤司(YAOYOROS、世界ヒッチハイク部、武蔵野航空警備隊)

2018年7月6日(金) 雨のち曇り

引っ越しの物件探しで1日のほとんどを費やしている。労働後  引っ越しを考えている街に物件を見に行った。

家に帰ってもまだ悩んでいたが  何気なく颱風の詩集を開くと  いきなりその街が出てきて  ああ  そういうことか  と思った。

詩集を閉じると  さっきまで強く屋根を叩いていた雨が止んでいて  外は静まり返っていた。

子供の頃  この時期になると  雨水で近所の田んぼの水路があふれ  行き場を失った大量のザリガニやタニシ  フナなどが隅にできた水溜りに流れついてごにょごにょしていて  それを捕まえに行っていた。気持ち悪いくらいたくさんいたけど 全部まとめてすくい上げて捕まえた。ザリガニがフナを食べたり ハサミでつつき合ったりして  あいつらはすぐに死んだけど  また捕まえにいった。

ずぶ濡れでも気持ちよかったな。小学生だった。